Monthly Archives: 11月 2013

Rolling Stones『Black & Blue』

〈RICOH GR + My Imagination + Photoshop CS4〉
映画『Sweet Summer Sun』を観た。
2013年、ローリング・ストーンズが44年ぶりにハイド・パークで行なった凱旋コンサートのドキュメンタリーフィルムだ。44年ぶり!70年生まれのぼくが生きてきた年月とほぼ同じ時間が流れてきたわけだ。ミックもステージから観客に問いかけていたが、1969年のハイド・パークのライブを観た観客も中にはいただろう。まるで夢のようなドラマチックなシチュエイションだなぁ。映画で見る限りメンバーはすごく元気だったし、来年あたり日本で彼らのステージが観れそうな気がしてきたよ。実は映画の出来にあまり期待はしていなかったんだけど、予想に反してすごく良かった。映画の上映はもう終わってしまったけど、DVDブルーレイがリリースされたので、興味のある方はぜひ観てほしいな。

さて、話は変わって今日の音楽はストーンズが76年にリリースしたアルバム、『Black & Blue』

ミック・テイラー脱退後に次のギタリストのオーディションも兼ねてレコーディングされた一枚だ。何名かのギタリストとセッションをし、最終的にロニー・ウッドが正式にメンバーとして迎え入れられた。脱テイラー期を意識したのか、自然の成り行きかわからないけど、ファンキー色・ブラック色が強い。その辺りのテイストはビリー・プレストンの貢献度の高さが影響しているのかな?力強いビートを感じる曲が多く収録されているこのアルバムは、その後のストーンズのイメージを決定付けたようなインパクトがある。収録曲は8曲と少ないけど、バラエティー豊かな構成のおかげか、聴きごたえは十分だ。数あるストーンズのアルバムの中では比較的地味な存在なのかもしれないけど、メンバーの特徴をよく捉えたジャケットの写真も含めてお気に入りのアルバムだ。
ミックのソウルフルなヴォーカルが冴え渡る傑作バラード「Fool To Cry(愚か者の涙)」は気分が落ち込んでいる時、ぼくがよく聴いてきたナンバー。いや、落ち込んでいなくてもよく聴いているかな。この曲には何かと助けられた。
ミックが歌うソウル・バラードって本当に最高だ。もしも来日公演が実現したら、「Fool To Cry」歌ってほしいな。このが聴けたら泣いちゃうかもなぁ。
「ダディ、泣くなんてお馬鹿さんね」って歌詞の歌だけどね。たぶん泣く。