Rolling Stones「Silver Train」

〈RICOH GR〉

記事にするのが遅くなったけど、3月4日 ストーンズのライブに行ってきた。

日本公演をする度に「最後の来日」と囁かれる彼らだけど、

さすがにぼくも「今回で見納めだな」という想いで臨んだライブだった。

でも見終わった後、「これで最後」なんて気は全然起こらなかったなぁ。

めちゃくちゃ良いライブだったよ。

ストーンズは今も最高のロックンロールバンドだった。

初日はキースが不調だったらしいけど、4日は調子を取り戻していたんじゃないかな。

中央ステージへと続く花道をキースが軽快に走るのを見ただけで、じーんときたよ。

ただ走ってるだけなのにね(笑)。

そして花道中央でギターをかき鳴らす。いちいちカッコいい。

それにしてもミック・テイラーとプレイする「Silver Train」が聴けるなんてラッキーだったな。

ライブでやるのは41年ぶりだって?

そんなレアなナンバーを日本で披露してくれるなんて嬉しいね。

毎回スリリングな演奏を聴かせてくれる「Midnight Rambler」はテイラーが参加でいつもとは違った盛り上がりを見せた。

リサ・フィッシャーとの絡みが最高の「Gimme Shelter」。リサは出演している映画『バックコーラスの歌姫たち』がアカデミー賞を受賞したんだね。

ミックが日本語で祝福のメッセージを贈っていたよ。

「アカデミーショウ、ジュショウ、オメデトウ。リサ・フィッシャー!」

洗足学園音楽大の「洗足フレッシュマン・シンガーズ」がコーラスをつとめた「You Can’t Always Get What You Want」

どれも良かった。

なぜストーンズが解散せずに50年間もバンドを続けられているのか。

その秘密はライブの中で垣間見ることができるのでは、と思う。

フロントマンのミックが居てこそのストーンズではあるけれど、

キースやチャーリー、ロニーが居てこそのミックだってことは、ミック自身がよくわかっているんだろうなぁ。

ホント素晴らしい関係だ。

ロックのライブは音楽を鑑賞するってだけでなく、ミュージシャンと観客、ミュージシャンとミュージシャン

つまり人と人との関係性を確かめ合う場所でもあるんじゃないかと思う。

想いと想いのぶつかり合いって言うかね。

ぶつかってバラバラの個性がひとつの塊になる感じかな。

ストーンズのライブはそのブレンド具合が抜群に気持ち良いんだな。

3月6日のライブを終え、寂しいけどこれで今回の日本公演は終了だ。

ストーンズが次のステージへと転がり続けるように、ぼくらもしっかり前を見据えて転がり続けたいものだね。

Silver Train に飛び乗って。

サンキュー、ストーンズ!

“Rolling Stones「Silver Train」” への8件のフィードバック

  1. houraieso より:

    昨日、NHKFMの番組「ウィークエンドサンシャイン」でピーターバラカン氏も今回のストーンズの公演について話をしていたのですが、そうとう良い公演だったみたいですね、うらやましいばかりです。
    ブラックミュージックを世界に広めた功績は言うまでもなく偉大なものだし50年間というすさまじい活動期間のなかでメンバー内でのぶつかり合いもあっただろうけど様々な輪廻を経て今まで第一線で活躍を続けてきたという点からもストーンズには他のバンドにはない魅力や凄みを感じます。

  2. 名盤! より:

    最終日の東京ドーム行ってきました。
    2日目の「シルバートレイン」は羨ましいですが、最終日もなかなか良かったです。
    本当に今回ばかりは最後かもしれない。
    でも最後にこんな素晴らしいライヴを魅せてくれるなんて、ストーンズはやっぱり最高です。
    不思議なバンドだなぁ~、とあらためて思いもしました。
    けして上手くはないし、そのうえ出来不出来が激しい。
    でもあのグルーヴはあの人たちにしか生み出せないんですよね~
    最高に素敵なバンドだと思います!

  3. Okada より:

    houraiesoさん、毎度です。
    そうですか、バラカン氏の話、聞いてみたかったなぁ。
    今回のライブはステージの作りもそうですけど、結構シンプルな構成で
    ストーンズのバンドとしての魅力がよく伝わったと思います。
    来年あたり新譜を出して、そのままツアーに出てまた日本に来てくれないか、
    なんて無茶な妄想もしてしまうくらいの勢いを感じましたよ。

  4. Okada より:

    名盤!さん、毎度です。
    最終日も良かったみたいですね。
    ホント、不思議なバンドですよね。
    彼らの魅力は何なんだろう?と考えても、あまり的確な言葉が浮かんでこないんですよね。
    少なくとも、各メンバーのソロ活動からは感じられない、
    不思議なマジックがあることは確かなんですけどね。
    チャーリーのドラムが大きなキモなんでしょうが、
    メンバー一人一人の演奏がどうのこうのと言うより
    やっぱりあのメンバーが揃った時のグルーヴが最高に気持ち良い、としか言いようがない。
    彼らの魅力は頭で考えるより、体が答えを出してくれている、ということなんでしょうね。

  5. hiro より:

    こんばんは。
    初日のキースは不調・・?
    でも好調のキースよりも下手なキース、音をはずすキース、カティングだけは鋭いキースもいいですよ。。。
    私はストーンズはサポートメンバーにも支えられている気がします。
    だってみんな同じように歳をとってきたのですから。。。
    もしかしたら東京オリンピックの前に、もう一度来るかもしれないですね。。。
    ビルワイマンも連れて。。。
    hiro

  6. ezee より:

    行きましたか~
    メンバーの楽しく演奏する姿だけで涙でしたね!
    隔年ででも、もう最後やゆうて来て欲しいっすね
    そして皆がそっぽ向きだした頃に、磔磔あたりで演ってくれんやろか

  7. Okada より:

    hiroさん、毎度です。
    初日のキース不調説はぼくがたまたま見かけた幾人かの意見ですので、あまり気になさらないで下さい。
    一時期キースの体調を心配していたこともありましたが、まだまだいけますね。
    ストーンズのサポートメンバーもほとんど不動の顔ぶれで、頼もしいですよね。
    確かに、今回のライブを見終わった後は、もう一回来てくれそうな気がしましたね。
    ビル・ワイマンも来てくれれば最高ですね~。

  8. Okada より:

    ezeeさん、毎度です。
    磔磔でストーンズ観れたら、最高でしょうね~。
    夢でも良いから、観てみたいっす。
    ここ最近のストーンズはオリジナルアルバムのリリースにしろ、ライブにしろ
    間隔を空け過ぎていると思うので、このままスピードをあげて
    また近いうちに来日して欲しいですね。

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