GRというカメラ 〜RICOH GR III 長期使用レビュー 〜

たまにはカメラの話でも。
2023年1月現在、このブログに載せている写真は、主に2つのカメラで撮影したものを使っている。
ひとつは富士フイルムのX-Pro2というミラーレス一眼、もうひとつはリコーのGR IIIというコンパクトカメラ。
上の写真に写っている手前の方がGR IIIで、右側のピントが合っていないのは、もう現役を退いてはいるけど、まだ時折使っている2世代前の初代GR。
この2つは見た目は殆ど変わらないけど、GR IIIはサイズが少し小さくなり、代わりにフラッシュが省かれ、性能はかなりブラッシュアップされている。
このGRシリーズのカメラはフィルム時代からあり、1996年に発売されて以来、コアなファンから根強い人気がある。
2005年にCCDという、今よりも小さなセンサーを搭載したデジタル仕様のGR DIGITALが登場し、2013年には、より大きなセンサー、APS-Cを搭載したGRが発売された。
ぼくはその2013年のモデルで初めてGRを手にしたので、比較的新しいGRユーザーだけど、今となっては、ヘビーユーザーと言っても良いくらい愛用させてもらっている。

ズームが出来ない、単焦点28mmのGRレンズを搭載した高画質のコンパクトカメラ。
飾りっ気のない、個性的かつ無骨な佇まい。
カメラに詳しい人には説明の要らない有名なカメラではあるけど、
逆に、今までスマホのカメラしか使ってこなかったという人には、薦めづらい、玄人好みな感じのカメラではある。
とは言え、28mmという画角は、iPhone等のスマホのメインカメラに採用されているのものと大体同じなので
良いカメラを物色している人で、スマホカメラのズームや望遠レンズはあまり使わないという方なら、意外と良い選択肢になるのかもしれない。
遠くのものを大きく写すことは出来ないけど、日常のスナップや風景なんかは得意分野だし、料理の写真なんかも綺麗に撮れるし、目の前の花を大きく写すようなマクロ撮影も出来る。

さっと取り出して、電源ボタンを押せば直ぐに撮影可能になるし、持ちやすく片手での撮影も可能なので、スマホよりも圧倒的に撮影はしやすい。
当然スマホへの転送も可能なので、GRで撮った写真をその場でスマホに送ってSNSにアップする、なんていう使い方も普通に出来る。
自分の用途・撮影スタイルにハマりさえすれば、本当に良いカメラだと思う。
あと、ズーム機能が無い代わりにクロップという機能でプラス2段階(35mmと50mm)、ズームっぽく撮影することは可能になっている。
28mmの画角の天地左右の端の部分をカットしての撮影なので、その分、画素数は減ってしまうけど、大抵の用途では問題ないはず。
動画の撮影も出来るけど、ぼくは動画を撮らないので動画性能のことはわからない。得意分野ではなさそうなので、動画撮影目的なら別のカメラを選んだ方が良いだろう。
あと、液晶モニタは固定式なので、自撮りをしたい人には全く向いていない。
そんなところも含め、GRは万人向けでは無いが故、使う人を選ぶカメラであり、使う人が選ぶカメラとも言える。
それは、カメラに詳しいか、詳しくないかということは全く関係なく、自分に合っているか合っていないか、だけの話。
ぼくは撮影のノウハウ的なことはあまり詳しくなく、気にするのは絞りくらいで、あとはカメラ任せで撮ることが多いけど、それでもGRは期待以上の絵を残してくれている。

ちなみに28mmレンズではなく、40mmレンズが搭載されたGR IIIxというモデルが2021年に発売されている。
GR IIIxは使ったことが無いけど、これもまた魅力的なカメラだと思う。(レンズの画角以外、中身はGR IIIと同じ)
しかし最近、色んな物の値段が上がってしまい、GR IIIもぼくが買った時より市場価格が上がってしまったのが辛いところ。
さらに、現在GR IIIは品薄のようで、在庫が無くて買いたくても中々買えない状況のようだ。
いずれまた安定供給されるようになることを期待したい。
参考までに、今までに新旧GRを使って撮影した写真の中から、7点ずつ作例を貼り付けておく。
写真をチョイスしていたら、殆ど春から夏にかけて撮った写真ばかりになってしまったのは、最近の寒波から逃れたい気持ちの表れだろうか。
まずは初代GRから







次はGR III







趣味の釣り(主にチニングとハゼ)の釣果記録はGR IIIで撮っている。このブログのフッターの「FISHING」ってところで、細々とショボい釣果を更新中。
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